開いてて嬉しいパン屋さん
初めて行った時は休日の午後。まず見つけた時に「こんなとこにあるんだ」と嬉しくなります。しかし、売り切れていて閉まってました。
平日の夕方に行ったらいくつは残ってました。ラッキー。晩ごはんにしました。
ポテトチーズ
中にはじゃがいもゴロゴロです。チーズと相まって、おいしくないはずがありません。期待通りの味です。
衣と薄めのパンがいい具合にポテトとチーズと混ざり合い、サクサク、もっちり、ほくほく、まったり、が口の中で現れては、徐々に打ち解け合ってちょうど良い美味しさとなって消えていきます。
ポテトとチーズとパンで構成された完全体です。
フレンチトースト
おっさんの知るフレンチトーストのイメージとは異なり、シュガーパウダーを纏ってスイーツに近いパンです。
タマゴ感はあまり無く、外側は砂糖でコーティングされていて少し固いです。卵液は中まで浸透し切っておらず、中心は白いパンの身が残っています。
外側の砂糖の層、中1cmくらいまで染み込んだ卵液の層、中の白いパン部分が絶妙なバランスで飽きさせません。
粉砂糖が溶ける甘さ、ちょっと固い薄い砂糖の層の甘味、卵液の層のじゅわっとした口当たり、それを中の白いパンが受け止め、パンの味も歯ごたえもしっかり感じられ、甘いながらも甘すぎません。
ラマンなフレンチトーストです。
さきいかチーズ
「えっ?」という第一印象です。「さきいか」ですよ?一度は見なかったことにして他のパンを物色したのですが、どうしても気になり結局買ってしまいました。
不思議な形です。良く見るともしかしてイカの形?この写真は逆さまですかね?三角のエンペラが下向きになっているようにも見えるし、窪みが目の様にも見えてインベーダーのようにも見えます。
パン生地は薄くて固めです。イカのイメージに合っています。嚙みちぎる、というか、噛んで裂くように食べました。すると、中から醤油ベースの甘めのタレで煮たようなさきいかが出てきます。
甘じょっぱいさきいかと固めの歯ごたえのパンが良く合います。焼けたチーズがさらに歯ごたえ良く、溶けたチーズがコクを出しています。焼きイカにマヨネーズをつけて食べた時の感触を彷彿とさせます。
いや、そこまでイカではありませんが、何とも不思議なイカ味のパンです。癖になる美味しさです。曲者です。
メロンパン
見た目の通りです。期待を裏切りません。これぞメロンパン。メロンパンのお手本。正統派メロンパン。
厚みがあってサクほろっ、としたメロンの甘いクッキー生地と、どっしり弾力があってほんのり甘めのパン生地が、始めはそれぞれの歯ごたえと美味しさを、徐々に混ざり合って一つの美味しさに収束していきます。メロンじゃないのに、メロンを食べた時の幸せを感じます。
メロンパンのメートル原器です。
食パン
きめが細かいふわっふわのパンです。甘さやバター感は控えめです。しっとりミルク感は感じますが、個性として感じるほど主張はありません。素直なパンという印象です。
パン生地の粘りや弾力もそれほど強くありませんが、とにかくきめが細かく目が詰まっているので、やわらかくて歯切れは良いけど、混ざるにつれ口の中で弾みます。
綿あめの様に延々食べられそうな錯覚を起こしますが、錯覚です。しっかり食べごたえがありました。
今回も大満足です。
追加分
くるみパン
くるみが縁までたくさん、ゴロゴロ入ってます。香ばしい。
粒がコロンとしたくるみでした。ミックスナッツに入っているくるみとは違うような…。また今度確かめてみます。
ドリュールの艶と触感がいいですね。頬擦りしたくなりますがやめておきます。
ドリュールの張りのある触感、粘りがあってほんのり甘いパン生地、そこにくるみの触感と香ばしさが相まって、噛むたびに幸せのハーモニーを奏でます。なんて幸せ…。
枝豆チーズパン
パン生地は少し歯切れがよい感じ。それでいて、チーズの溶け込んでいるからか、しっとりしています。
枝豆の歯ごたえは感じますが、最初はパンの味が続き、徐々に枝豆のやさしい味と香りが後を追ってきます。
チーズの塩味が食欲をそそり、そのしょっぱさを枝豆の甘みが中和します。素朴で北海道、って雰囲気のパンです。
アプリコットのデニッシュ
パイ生地がパリパリ、1層1層分かれています。剝がせそう。
パイの焦げ目にほんのり苦みを感じ、カスタードクリームの甘味、アプリコットの甘酸っぱさが絡み合って、大人の味です。
もちろん、子供も大好きな味ですが、ほんのり感じる苦みが全体をまとめ、甘すぎない、上品な大人の味に仕上げています。
パリッパリのパイ生地、カスタードのとろみ、アプリコットのほどよくハリのある柔らかさ、そして噛んだ時に溢れるジュース。たまりません。
ダークチェリーのデニッシュ
チェリーはそんなに酸っぱくない優しい甘さです。
チェリーは柔らかくて溶けていきます。
甘すぎないカスタードクリームがサックサクのパイ生地と柔らかいチェリーを包み込みます。
そこに粉砂糖の粉っぽさが一瞬に蜜のような甘さへ変わり、甘いアクセントを加えます。
そして、やっぱりパイ焦げの苦みがやっぱり全体を引き締め、大人のパンに仕上げます。たまりません。
クロワッサンダマンド
クロワッサンに焼いたメレンゲのようなザクザクの中にクロワッサンの弾力があるパン生地が隠れています。
焼いたメレンゲはアーモンドクリームなんですね。アーモンドスライスがトッピングされ、このしんなりパリッとしたアーモンドが何ともいいアクセントです。
さらに別の食感を加えるカスタードが入っていて、ザクザクとクロワッサンの弾力と、しっとりバター、クリームのとろみが複雑な食感を編み出しています。
クロワッサンチョコダマンド
クロワッサンダマンドのアーモンドのチョコ版です。
アーモンドチップはチョコチップに、カスタードの代わりにチョコクリームが使われています。
ザクザクのメレンゲにたまに感じるチョコチップのコリッ、といした感触と苦みと甘味。
次にチョコクリームとクロワッサンのパン生地が口の中いっぱいに広がり、最後にザク、コリッ、トロ、クロワッサンが仲良く融合。意味不明のおいしさです。
ライ麦パン
皮のパリパリがうまい!
粘りがあってライ麦の酸味を感じます。
皮の硬さと表面の粉っぽさがいい感じの触感を与えます。
外側のコゲの香ばしさが絶妙!
噛んでいるうちにだんだん甘く感じてきます。
パリパリで、香ばしくて、酸味が甘味に味変し、地味だけどいつまでも飽きが来ないおいしさです。
やっぱり素材の味が感じられるパンはおいしいですね。
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