グレイテストショーマンを4K有機ELブラビアKJ-55A8Hで見てみました。4K映像ではありませんが、普通に綺麗でした。それよりも、画面から出る音が映画を見るにはなかなか良い機能だと思いました。
画面から音が出る、ってどうなの?
ブラビアは画面から音が出るのが売りの一つです。テレビ売り場では画面を触ると振動しているのが分かる体感デモをやっていました。その時は「へぇー。でもソニーだから壊れそう…。壊れたら修理できるのかな。」と、デメリットの方が気になっていました。キャンペーンで5年保証が付いていたので決めましたが、当初音についてはそれほど期待はしていませんでした。
実際に家でテレビを見た時の印象ですが、クリアですが機械的な硬い印象を受けました。画面から音が出ているからか、人の会話などはとても自然に感じます。ステレオもちゃんと効いていて、足音などが右から左に移動する時は、正に画面の中に映った足から聞こえてくるように感じました。なかなか良いです。
画面から音、は映画との相性が良い?
ブラビアのカタログには、
「テレビ本体のスピーカーで前後左右に加え、高さ方向の音表現も可能にする立体音響技術「ドルビーアトモス」に対応!映画館で使われているマルチサラウンドスピーカーシステムの音場をテレビのスピーカーだけでバーチャルに再現する技術「S-Force フロントサラウンド」にも対応!」と書かれています。しかし、そこまで明快な3D的臨場感は感じませんでした。やはり音の広がりはリアルなサラウンドには敵いません。
おっさんは昔から使っている5.1chのAVアンプでミニコンポのスピーカー、サブウーファーなどを使い、5.1chサラウンドシステムを組んでいます。ブラビアとAVアンプは光ケーブル1本で繋がります。楽ちんでいいですね。
リアルサラウンドは物理的にスピーカーの位置による幅と奥行きが出るため、包み込まれ感が違います。しかし、以前よりセンタースピーカーの位置には若干課題を感じていました。
センタースピーカーの位置ってなかなか難しいです。もうかなり昔のことですが、結構探してテレビのすぐ下にスピーカーが置けるVictorのテレビ台を購入しました。
真ん中の扉がメッシュになっており、中にスピーカーを置いても音が抜けるようになっている優れものです。センタースピーカーの位置としては絶好の位置だと思います。が、俳優の声が若干画面の下から聞こえるような…。いや、気にしなければほとんど気になりません。しかし、気にすればやっぱり下の方から聞こえます。
ブラビアは音が画面から出るので映画館みたいです。これを使わない手はありません。しかし、ブラビアの音とセンタースピーカーの音の両方を生かすと、微妙な方向の差によりエコーがかかったような音になります。
これを避けるため、センタースピーカーの音は消しました。しかし、それでもサラウンドシステムの音量を上げていくと、今度はメインスピーカーとブラビアの音の微妙なズレによりやはりほんの少しですがエコーがかかったように聞こえます。
場当たり的な回避策ですが、ブラビアの音を大きめにし、サラウンドシステムの音はブラビアの音と干渉しない程度に少し小さめな音にすることにしました。ブラビアがメインで画面の中から俳優の声が聞こえますし、それでいてサラウンドスピーカーからの広がりも感じられ、いい感じです。
音以外はどうなの?
映像については割愛します。他社との多少の違いはあるのかもしれませんが、4K有機ELの美しさにはとても満足しています。画面がグレアでテカテカなので、映り込みが気になる人は気になるでしょうね。
音や映像以外の機能で便利だと思った事をいくつか紹介します。
YouTubeやAbema.TV、Amazonプライムが見られる
今のテレビでは当たり前の機能なのかもしれませんが、今までのテレビと比べると同じテレビとは思えません。テレビ、というより、でかいスマホですね。実際、ブラビアはアンドロイドを搭載しているのでほぼスマホです。アプリもインストールできます。
リモコンに向かって話せば音声認識で文字入力もできるので、YouTubeの検索等でとても重宝します。単語レベルでは認識率はかなり高いと思います。アンドロイドなのでブラウザも使えるし、Googleが音声を認識して文字入力してくれるので、以前のテレビと比べると段違いに便利です。
動画の早送りや巻き戻しもDVDライクな操作で行えておっさんにとってはスマホより簡単です。
こんなに見るものがあると、延々とテレビを見て人間がダメになりそうです。自分のスマホを持っていない子供がいる方はテレビの争奪戦が勃発することでしょう。
リモコンアプリで子供を騙せる
iPhoneやアンドロイド向けのブラビア用リモコンアプリがリリースされています。
スマホがリモコンの代わりになりますよ、ってだけの話なんですが、リモコンと決定的に違うのは、どうやらLAN(wi-fi)経由でブラビアにアクセスしているようです。なので、wi-fiにさえ繋がれば隣の部屋からでもブラビアを操作できます。
ブラビアが無い部屋からブラビアの操作をすることに意味ある?と思うかもしれませんが、TVの前から離れない子供には有効です。こっそりスイッチを切ってしまうことができます。子供はまたスイッチを入れますが、また切ります。子供は不思議がりますが、何度スイッチを入れても切れるので「YouTube壊れたんじゃない?」と騙せます。
こんな使い方はしないかもしれませんが、リモコンは良く無くなりますからね。スマホで操作できれば普通に便利です。
スマホ(アンドロイド)と簡単連携
おっさんはアンドロイドスマホを使っていますが、写真などを見た時に見慣れないアイコンが出てくるようになりました。確か「キャストできるデバイスがあります」とやたら表示されるので、促されるままに連携するような設定をしたからだと思います。
テレビに送信しているようなアイコンをクリックすると、キャストするデバイスとしてKJ-55A8Hと表示されるので、これをタップするとブラビアにスマホの写真が表示されます。簡単です。
ブラビアに電源が入っていなくてもキャストすれば自動で電源が入り写真が表示されます。スマホにリモコンアプリを入れてあるので、電源も切ることができます。
バージョンアップしてくれる
2020/11/30にバージョンアップデートがリリースされました。Apple TVアプリに対応したのだとか。
いつまで面倒を見てもらえるのかは分かりませんが、買ったら終わり、じゃないのはいいですね。
ブラビアで見たグレイテストショーマンはどうだった?
とにかく最高です。映像は4Kコンテンツでは無いので画質の繊細さはありませんが、明暗のコントラストが効いていて映画館並みに十分奇麗です。音も最高。のっけからノリノリの曲とダンスが流れ、その後も次々と良い曲やダンスが楽しめるので最初から最後までがあっという間です。
サラウンド無しでもきれいな音ですが、やはりサラウンドをONにすると臨場感が出て音に柔らかさや低音の厚みも加わり、映画館さながらです。
どの曲も良い曲ばかりですが、おっさんはNever Enoughが良かったです。ストーリー上、「本物」感があって、ヒュー・ジャックマン演じるPTバーナムと一緒になって感動していました。単純ね。
まとめ
ブラビア、いいですね。購入前は画面から音が出ることにそれほど魅力を感じていませんでしたが、実際に使ってみるとその良さが分かってきました。
YouTubeだけでなく、AbemaもhuluもNETFLIXも何でも見れます。アンドロイドが搭載されているのでアプリも入れられます。でかいタブレットです。スマホとも連携が簡単。
画質は当然良いとして、音もよし、繋がる楽しさもあって、20万円なら後悔しない買い物だと思います。後は壊れない事を願います。
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