手作り感あふれるD4100VLの取説
2020/5/5のアスキーの記事にサハロフさんのサイトが紹介されているのをスマートニュースで偶然見つけました。
「うわぁ、まだ続いていたんだ」と無茶苦茶懐かしかったです。
20年ぶりにサハロフの秋葉原レポートを検索してみました。
あぁ、この感じ。変わらずさっぱりしています。
しばらくぶりに見ると記号というか、暗号ですね。
バックナンバーを探して一番古い1996年を見てみました。
うぁ、懐かしいキーワード。
PDドライブ持ってたなぁ、SIMMだったわ。
ASUS P55T2P4 マザーボード、持ってた。
BLESSに俺コン、行ってたなぁ。Cyrix、てあったなぁ。
と一気に当時の記憶が蘇ってきました。
Windows の夜明けは intel DX4 100MHz とともに
1994年から2000年までは東京に居ました。
子供の頃にカシオPB-100、MSX2を持っていましたが、大人になってから初めて本格的なパソコンを秋葉原で買いました。
Hello D4100VLという飯山電機のDOS/Vパソコンです。
PCだけで19万円くらいした気がするのですが定かではありません。
MF-8617Bというこれも飯山電機の17インチモニターと一緒に買いました。
【仕様】
モデル名:Hello D4100VL
CPU:Intel DX4 100MHz
RAM:標準8MB(最大 64MB)
ビデオチップ:ATI MACH64
ビデオメモリ:1MB
ハードディスク:340Mバイト(IDE)
フロッピーディスクドライブ:3.5インチ(2モード)
電源・消費電力:AC100V(50Hz/60Hz)48W
外形寸法・重量:W433×D413×H112 9.5Kg
動作温度:5~35℃
単位がMです。Gではありません。
DX4か…。秀逸なCPUでした。
このPCにメモリを増設し、SCSIボードAHA1542CFを指してHDDを増設し、ビデオカードCanopus 868を追加してベンチマークを取ったりしていたようです。
取説にメモが残っていました。
AMD K6 は Pentium互換CPU
これが自作PCへの入口でした。後にケースを買って前出のマザーボードASUS P55T2P4に変え、確かAMD K6 を載せていました。
そうそう、今でこそAMDとIntelはそれぞれ別規格のCPUで互角に戦うライバルですが、当時のAMDやCyrixはIntel Pentium の互換CPUを作っていたんですよね。
同じマザーボードにIntel や AMD、CyrixのCPUを入れ替えることができたんです。
どのCPUが速い、コスパがいい、といったことを調べていた気がします。
そんな事を思い出していたら、なんとCPU Coolerの箱の中からK6-2が出て来ました!物持ちが良いですね。
調べてみると、K6-2としては最高クロックの550MHzモデルでした。
当時はそれなりに自作に熱が入っていたんでしょうね。最高クロックモデルを手にしてきっとワクワクしていたんだと想像します。DX4の5倍以上ですもんね。自分の事なんですけど、すっかり忘れてました。
今だと最速は何Hzですか?ほんと、PCの進化の話をすると、自分が恐竜になったような気分になります。「そんな時代の事を知っているんですか?」「何時代の人ですか?」って最近の人に言われそうです。
ちなみに、この時に買ったケースは今も使っています。
NEXTWAVE LW-6300という電源がついていたのでドスパラさんで買ったケースですね。
この頃は毎週サハロフさんの秋葉原レポートをチェックしていました。
tom’s HARDWAREの記事もGigazineで紹介されているのをスマートニュースでたまたま見ましたが、このページも当時チェックしていました。こちらもまだ続いていたんですね。
最速はお金がかかる…徐々に遊びの自作、既成PCへ
その後も自作はちょいちょいしていましたが、常に最新の部品を交換し続けるコアな自作マニアでは無かったので、徐々にサハロフの秋葉原レポートを見ることは無くなりました。
東京を離れてからはすっかり忘れていましたが、ずっと続いていたんですね。
ちなみに、当時自作していたPCの一例です。NIKEのケースですね。土台は木製のスノコです。木に段ボール…燃えます。
FIC AE31 というマザーボードに AMD Athlon を載せていました。
その後は結婚したこともあって、小さな既成のPC、ノートPCにシフトして行き、いつの間にか自作からは離れ、サハロフさんの秋葉原レポートの事はすっかり忘れ去っていました。
サハロフの秋葉原レポートは歴史資料
最近はネットで何でも調べられますし、ネットで探してポチれば買うこともできちゃいます。秋葉原に行けない人にとってはあまり意味を感じないサイトなのかもしれません。
でもここまで長くデータが蓄積されると、もう単なるお得な情報とか通り越して貴重な資料ですね。個人でここまで続けられていることにただただ感服します。
私にとっては当時を懐かしむきっかけとなりました。
不思議となぜかちょっと切ない感もあり、楽しい時間となりました。
最近はまた自作復活です。CPUのようにすっかり新しくなった規格に戸惑うばかりですが、ATXケースがそのまま使えたりすると何だかうれしくなりますね。
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