Linux Steamユーザ向けFFXVベンチマークの動かし方【Ubuntu22.04/Proton】

Linux(Ubuntu)でファイナルファンタジーXVベンチマークを完遂できました。

FFXVベンチマークUbuntu22.04実行結果：標準品質 1920×1080 フルスクリーン “4222”

一見Ubuntuで動かした結果に見えませんが、タイトルバーやフォントがWindowsとは異なるのが分かっていただけますか？

以下にUbuntuでFFXVベンチマークの動かし方を紹介します。

Protonを使う前提です。Protonをインストールするため以降の説明ではSkyrim SEにProtonの使用を強制する設定を行い環境を構築しています。

Skyrim SE 以外のフリーのゲーム等でもProtonの使用を強制する設定を行えばProtonはインストールされると思います。プロトンがインストールされていると以下のようなフォルダが作成されます。（Proton 7.0-3の例）
/home/（ユーザ名）/.local/share/Steam/steamapps/common/Proton 7.0

ハードウェア環境
OS/ソフトウェア環境
FFXVベンチマークのインストール
ffxvベンチマークをSteamライブラリに追加
FFXVベンチマークの実行
まとめ

ハードウェア環境

CPU: AMD Phenom II X6 1100T（3.3GHz）　
非UEFIレガシーBIOSマザーボード: ASUS M3A78-EM Socket AM2+
メモリ:DDR2 800MHz 4GB × 2枚 = 8GB
ストレージ: SSD 256GB
モニター : LG23MP48HQ-P(23インチ FHDモニタ )
グラフィックボード: Palit GeForce® GTX 1070 Ti デュアル
PC電源 : FSP社製 ATX500W電源

OS/ソフトウェア環境

OS:Ubuntu22.04
Steam
Wine-7.14
Proton 7.0-3

環境構築方法は以下を参考にしてください。グラフィックドライバーの更新、Wineのインストール、Steamのインストールが必要です。Skyrim SEのインストールもProtonをインストールするためだけに必要です。（Skyrim SE以外のゲームでもプロパティの「互換性」を「特定のSteam Play互換ツールの使用を矯正する」にチェックし、”Proton 7.0-3″を選択すればProtonがインストールされるはずです。）

FFXVベンチマークのインストール

FFXVベンチマークのダウンロード

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークのサイトからインストーラー(ffxvbench_installer.zip)をダウンロードします。

ダウンロードしたらzipファイルを展開しておきます。

Steamライブラリに追加

Steamを起動します。左下の「＋ゲームを追加」メニューより「非Steamゲームを追加…」を選択します。

先ほど解凍した ffxvbench_installer.exe を選択します。

非 Steam ゲームに ffxvbench_installer.exe を設定

Steamライブラリに追加した ffxvbench_installer.exe を右クリックして「プロパティ」を選択します。

Steam ライブラリ ffxvbench_installer.exe を右クリック

「互換性」で「特定のSteam Play互換ツールの使用を強制する」にチェックし、”Proton 7.0-3″を選択します。

ffxvbench_installer.exe の実行

「プレイ」ボタンを押してffxvbench_installer.exe を実行します。

インストールが完了し、ffxvベンチマークが起動するので終了します。

ffxvベンチマークをSteamライブラリに追加

Steamライブラリに追加した ffxvbench_installer.exe を右クリックして「プロパティ」を選択します。

「ショートカット」を”ffxvbench.exe”に変更し、リンク先には以下を設定します。青字部分は環境によって変わります。

"/home/panhage/.local/share/Steam/steamapps/compatdata/2749290715/pfx/drive_c/Program Files/SquareEnix/FINAL FANTASY XV BENCHMARK/ffxvbench.exe"

パスの “panhage” はユーザ名で読み替えてください。

“2749290715“部分は”/home/panhage/.local/share/Steam/steamapps/compatdata/”フォルダを開いて確認します。

いくつかの数字のフォルダがありますが、直近で追加されたフォルダ（ffxvベンチマークをインストールした頃に作成されているフォルダ）がffxvbench.exe がインストールされているフォルダになります。

「互換性」は ffxvbench_installer.exe で設定した”Proton 7.0-3″のままです。変更しません。

FFXVベンチマークの実行

ffxvbench.exe はSteamライブラリから起動します。

Windows同様、普通に使えます。

Protonを介して動いているためパフォーマンスはWindowsには劣りますが、それほど気になりません。Windows同様に再生されるのにはちょっとした感動を覚えますね。

冒頭で標準品質 1920×1080 フルスクリーンの場合のスコアが”4222″「普通」だった画面を掲載しています。

標準品質 1920×1080 フルスクリーンの場合は”3305″「普通」でした。

FFXVベンチマークUbuntu22.04実行結果：高品質 1920×1080 フルスクリーン “3305”

まとめ

Steam を利用して Proton 経由で FFXVベンチマークを実行できました。

Proton を経由するためパフォーマンスはWindowsに比べて約3割ダウンします。

解像度＼OS	Ubuntu	Windows10
高品質　 1920×1080	3305	4742
標準品質　1920×1080	4222	5870

ffxvベンチマーク：Ubuntu と Windows10のスコア比較

それなりのグラボは必要ですが、Ubuntuでも「普通」に遊べそうですね。

SteamでProton経由だとWindowsのアプリが色々と使えるかもしれません。何かあればまた報告します。