「ダメって言うな! 奥まで探して!」
「無理って言うな! バイパス増やして!」
「弱音を吐くな! これだから若い男は……」
わかる~!
おっさんともなると周りは皆若い人たちばかりなので、無茶苦茶伊吹マヤさんに共感しますね。
無理って言うな!こうだったらできます、と言え!
無理ですね、で済む仕事はない
おっさんは自分ひとりでは何もできないので、若い人たちに仕事や作業をお願いしなければなりません。
特に今までやってきた仕事とはちょっと毛色の異なる仕事を依頼すると「無理ですね」と返されることが多いです。
新人や一担当者ならまだしも、一般的にはもう若くはないリーダークラスが平気で「無理ですね」と言いますからね。
おっさんは心の中で「今までの仕事だけやって給料が自然と上がるほど世の中甘くないんだよ!」とイラっとしつつも、優しく「どうしたらできそうか、もしくは、現状ならどこまでならできるか、教えて欲しい」と諭すのでした。
前提条件をつければ無理ではなくなる
「無理ですね。」と返されるのと、「こういう人がいればできると思います」とか「百万あればできそうです」、「何日あればできるかもしれません」と返すのとでは、同じ”無理”でも印象が全然違います。
「無理ですね。」では思考停止です。終了。
「こういう人がいれば」「百万あれば」「何日あれば」と言われれば、「そんな人はいないか?」「百万をどう調達すればいい?」「スケジュール調整できないか?」と次のステップに進めます。
現状維持バイアス(正常化バイアス)が「無理です」と言わせる
現状維持バイアス…誰でも未経験のことは不安
現状維持バイアスとは「変化や未知のものを避けて現状維持を望む心理作用のこと」で、誰もが持つ心理です。
おっさんも変化は嫌いです。
だから、つい現状維持バイアスにかかったまま「無理です」って回答してしまう、ってことですね。
でもね、社員の給料を上げるためには仕事の量を増やすか、付加価値の高い仕事で利益を増やすか、しかないんですよ。
部下の事も考えなければならないリーダークラスや管理職ともなれば、安易に「無理です」という回答は避けた方が良いですね。
無理です、と回答する前に…このままでいいの?
「無理です」と回答する前に、現状維持バイアス にかかった回答じゃないかな?と一度考えてみましょう。
そして、仕事を依頼する側も現状維持バイアスを解いてあげる聞き方をしてあげるべきですね。
依頼する理由や背景だったり、その仕事の重要性や将来性など。おっさんもその辺りを説明すべきでした。
日頃の仕事でいっぱいのところに突然毛色の違う仕事を依頼されたら「無理です」って言いたくもなりますからね。
まとめ
何か新しいことを頼まれると深く考えずに「無理です」と即答してしまうのは、現状維持バイアスにかかっているからです。
経験の浅い「若い男」ならともかく、ある程度経験を重ねたリーダクラスは自分で 現状維持バイアス を解き、安易に「無理です」とは言わないようにしましょう。
そのためには「こうだったら」と前提条件を付ければ「無理です」、とは言わずに済みます。
そして、「若い男」に仕事を依頼する側も「無理です」と回答されないように、現状維持バイアスを解いてあげる努力をしましょう。
伊吹マヤさんのチーム状況では「現状維持バイアスを解く」とかそんな悠長なことは言っていられませんが、我々一般人は「無理です」と言わない、言わせない努力をする余地は十分あります。
伊吹マヤさんチームの若い男たちも後に「ダメよ!あなた達は退避して!ここにいるだけで危ないのよ!」とマヤさんが止めるのも聞かず「やれるだけやりましょう!」と応えるまでに成長しました。
最後には「これだから、若い男は…」とマヤさんも思わずうなってしまいました。こんなチームを目指したいですね。
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