前回、UbuntuでSteamのProton機能を有効にしてでライズ オブ ザ トゥームレイダーをやってみましたが、ライズ オブ ザ トゥームレイダーはLinuxでの動作が保証されているゲームです。
今回はSteamの動作要件がWindowsにしか対応していないRussian Fishing 4 をUbuntu上で動かしてみました。
環境
UEFIマザーボード: ASRock970 Pro3 R2.0 Socket AM3+
グラフィックボード: Palit GeForce® GTX 1070 Ti デュアル
NVIDIA Driver Version : 450.80.02
CPU: AMD Phenom II X6 1100T(3.3GHz)
PC電源 : ATX550W電源(NE550C)
メモリ:DDR3 1600 (PC3-12800) 4GB CL11 KVR16N11S8/4 × 4枚 = 16GB
ストレージ: SSD 256GB(BIOSTAR S120-256GB)
モニター : BenQ EW3270U(31.5インチ 4Kモニタ )
OS : Ubuntu 20.04.1 LTS
コントローラー:PS4コントローラー(DUALSHOCK 4)USB接続
Protonとは?
Protonは、Windows用のゲームをLinux上でも動かすことができるようにするためのプラットフォームです。Protonを有効にすれば、Steamで提供されているWindowsゲームはどれも動く「可能性」があります。
どのゲームも動く可能性があるとは言っても、本来Windows用のゲームなので当然Linux上では動かないものもあります。
実際に動いたかどうか、先人たちの報告がProtonDBに集められており、これを参照することでどのWindowsゲームがLinux上でも動かせるかが分かります。
約16,000の動作確認報告の8割近くが「動く」と報告されているようです。結構な確率で動くようですね。
今回動かしてみるRF4は、動作の格付けが「ゴールド」でした。「ネイティブ」はLinux用ゲーム、「プラチナ」は完全に動作、「ゴールド」は若干の調整の必要があったとしてもほぼ動く、ということえす。ゴールドまでは動く思って良さそうです。ちなみに、ライズ オブ ザ トゥームレイダーは「ネイティブ」です。
Windows用ゲームを動かすための設定
前回のライズ オブ ザ トゥームレイダーの時にも触れましたが、以下の記事を参考にまずSteamをインストールした後、設定でProtonを有効にしました。
「サポートされたタイトルでSteam Playを有効化」にチェックするとネイティブのライズ オブ ザ トゥームレイダーはインストールできましたが、RF4は「インストール」ボタンが有効になっておらず、インストールできません。
「他のすべてのタイトルでSteam Playを有効化」にチェックすることで、RF4のインストールが可能になりました。
なお、Protonのバージョンは選択できますが、最新のバージョン(現時点では5.13.2)にしておきました。
これでWindows用のRF4がインストールできるようになりました。「インストール」ボタンを押すと予想インストール時間はダウンロード含め4時間!と出て驚きましたが、実際には約8GBのダウンロードを15分ほどで終え、インストールを含め30分程度で完了しました。
Windows用ゲームRussian Fishing 4を動かしてみたが…
始まらない…
さて、いよいよ「プレイ」です。
フルスクリーンでまず「てんかんに関する警告」が表示されました。Windowsの時と同じです。
その後、真っ暗の画面になります。一生懸命起動の準備をしているんだな、としばらく待ちますが、待てども待てども真っ暗のままです。10分位まちましたが、変わらず…。
Protonのバージョンを変えたり、いろいろ設定イジっても改善せず…。再インストールしても状況は変わりませんでした。
Escキーを押すと始まった!
何が問題なのだろう、と半分あきらめかけ、真っ暗な画面を終了しようとついESCを押すと画面に変化が!
「早期アクセスの警告」が表示され、ゲームの読み込みが始まりました。Ubuntuでやった場合はEscをキーを押さないと始まらないことが分かりました。この辺りがゴールドの所以かもしれません。
見慣れた画面です。Windows版で釣っていた場所も「曲がりくねった小川」です。Russian Fishing 4は情報はクラウドサーバー上に保管されているんですね。UbuntuでやってもWindowsでやっていた時の状態が引き継がれています。
グラフィック設定はすべて最高の画質になるように設定しました。
当然ですが、Windows版同様、美しいです。FPSは30前後。Windows版と同じくらいの描画スピードです。釣りをやる分には全く問題ありません。ゲームが始まってしまえば今の所不具合は確認できていません。
まとめ
ProtonDBで「ゴールド」レベルに評価されているWindowsゲームはUbuntu上でもほぼ問題なく動きそうです。Russian Fishing 4は起動した際に一度止まってしまい、Escキーを押してあげないと再開しない、という不具合がありましたが、それ以外は今の所問題なさそうです。
RF4はクラウド上にセーブデータが保存されるのが良いですね。WindowsでもUbuntuでもデータが引き継がれて最新の状態で再開できるのが良かったです。FPSもWindowsとほぼ変わりませんでした。
WindowsゲームがフリーのOSで動くなんて、素晴らしいです。
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