唐突にブルースクリーンが頻発するようになりました。ブルースクリーン上には”VIDEO_TDR_CONTEXT”と表示されています。
ゲームをやっている時に突然ブルースクリーンになる時もあれば、ChromeでWebを参照しているだけでも落ちるようになったので、対策を講じてみました。
PC環境
古いマザーボードやCPUにGTX1070Tiを付けて遊んでいます。
UEFIマザーボード: UEFIマザーボード: ASRock970 Pro3 R2.0 Socket AM3+ (PCIe 2.0 x 16 スロットが2つ)
CPU: AMD FX8350 X8 (4.0GHz)
メモリ:DDR3 1600 (PC3-12800) 4GB CL11 KVR16N11S8/4 × 4枚 = 16GB
ストレージ: M.2 NVME SSD (WDS500G2B0C)、SSD 256GB(THNSNH256GCST)
グラフィックボード: Palit GeForce® GTX 1070 Ti デュアル
モニター : BenQ EW3270U(31.5インチ 4Kモニタ )
PC電源 : ATX550W電源(NE550C)
OS : Windwos10 Pro バージョン21H2
イベントログを確認(バグチェック: 0x00000116)
イベントビューアーには以下のイベントログが出ています。
ブルースクリーンが出たので「重大:Kernel-Power 41」が出ています。VIDEO_TDR_FAILUREの場合は「バグチェック: 0x00000116」のエラーが出ます。
グラフィックドライバの確認
NVIDIAのグラフィックドライバーは頻繁に更新されます。確認すると最新バージョン(512.59)がリリースされていたので更新しました。
これで VIDEO_TDR_FAILURE が解消されないかな、と期待していたのですが、間もなくVIDEO_TDR_FAILUREが発生してしまいました。グラフィックドライバーの問題では無いようです。
熱暴走?DIYでエアフロー見直し
フロントパネルに穴を開けてみた
前から少し気になっていたのが、PCケースです。K6Ⅱの頃から使っているケースなので、20年近く前のケースです。最近のケースのようにエアフローは考えられていません。
空気の出入り口がほぼありません。昔のCPUやグラボならあまり気にする必要がなかったんですね。
実際今までこのケースで問題は無かったのですが、FX8350やGTX1070Tiを使うようになってからはケースの中が熱いと感じていました。
そこで、以前ケースファンを付けてみたのですが、ケースに空気穴(赤丸部分)は開いてますが、フロントパネルに空気穴が無いので、効果はあまり無かったのかもしれません。
外から空気が入るようにフロントパネルにドリルで穴を開けました。楽しい…。
排気ファンの取り付け
ケース背面には小さなファンを取り付ける場所があったので取り付けていたのですが、物凄くうるさいファンだったので、今回別のファンを取り付けることにしました。
前にメルカリで買ったミニATXに付いていたファンです。購入した時には既に断線され飾りになっていたので、これを取り外して流用しました。
2線のファンで、コネクタは付いていないため、ペリフェラル4ピンコネクタから電源を取ります。オスのコネクタの黄色の線にファンの赤い線、黄色の隣の黒い線にファンの黒い線を結線し、ATX電源のメスコネクタに繋ぐとファンが回りました。
排気用ファンを取り付ける場所は無いため、拡張スロット部分にグルーガンで付けました。グルーガンはダイソーで確か300円で買ったものです。グルーは100円だったはず。グルーは固まっても柔らかいプラスチックのような状態のため、いざとなれば剥がせます。
グラフィックボードを挿すPCIExpress2.0のスロットは2つあるので、排気ファンと干渉しない一番下のスロットに挿し換えました。エアフローは以下の矢印の流れになります。
ちなみに、ファンの風の方向はプロペラの中心に貼ってあるシールが無い側(裏側)からシールがある側(表側)に吹くようです。ただし、経験上そうだっただけなので、風向きは手を当てて確認しましょう。
完成です。いい感じでファンが回っています。音も静かになりました。
VIDEO_TDR_CONTEXTが発生しなくなった
4月22日から発生し出したVIDEO_TDR_CONTEXT「バグチェック: 0x00000116」のエラーが4月30日以降出ていません。対策を実施したのが5月1日なので、まだ5日しか経っていませんが、前よりは間違いなく落ち着きました。
FINAL FANTASY XV ベンチマークで負荷をかけた時のグラフィックボードの温度を見てみました。
GTX1070Ti(GPU)の温度はMAX83℃、FX8350(CPU)の温度はMAX71℃です。対策前の温度を計っていないので比較はできませんが、まずまずの結果ではないでしょうか。
ちなみに、負荷をかけた状態で排気ファンの風に手を当てると生ぬるい風が出ているのを確認できました。前面のパネルに開けた穴に手を当てると空気を吸い込んでいるのを感じました。効果はあるようです。
ちなみにベンチマークの結果は「普通」でした。
まとめ
VIDEO_TDR_CONTEXT でブルースクリーンになった場合、グラフィックドライバーの最新化や再インストール、Windowsの各種設定の見直し(PCI Expressの電源供給設定、休止状態モード無効化、高速スタートアップ無効化)といったソフトウェア面の対策と、PCのエアフロー対策、グラフィックボードの交換といったハードウェア面の対策が考えられます。
今回のように突然VIDEO_TDR_CONTEXTが起きるようになった場合は、グラフィックドライバーやWindowsアップデートなど、PC環境の変更に原因があると疑いましたが、どうやらエアフローの改善やグラフィックボードを挿すPCI Expressの変更、といったハードウェア面の対策が有効だったようです。
グラフィックドライバーやWindowsパッチを最新化してもVIDEO_TDR_CONTEXTが治まらない場合は、グラフィックボードを挿しなおす、エアフローに問題が無いか確認してみる、といった対策を取ると改善するかもしれません。
それでも治らない時は、グラボの故障かもしれません。今回は故障じゃなくてホッとしました。
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