古いPCにWindows11をクリーンインストール!【AMD PhenomII】

Windows/アプリ
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Windows11はインストール時にチェックがかかる

前回、「PC正常性チェックアプリ」でWindows11がインストールできるかチェックしたところ、以下の結果で持っているPCは全滅でした。

このPCは現在、Windows 11 システム要件を満たしていません
  • TPM2.0がこのPCでサポートされ、有効になっている必要があります。
  • プロセッサは現在、Windows11でサポートされていません。

強行突破しようとWindows11をインストールしてみましたが、途中でチェックがかかりインストールできませんでした。

しかし、ネットを検索するとこのチェックを回避する方法があるようです。

試してみました。

Windows11 をインストールしたPC

10年以上前のCPUですが、グラボはGeForce GTX1070Ti を付け Windows10 で現役のPCです。

メモリはマザーボード上限の8GBです。

CPU: AMD Phenom II X6 1100T(3.3GHz) 
非UEFIレガシーBIOSマザーボード: ASUS M3A78-EM Socket AM2+
メモリ:DDR2 800MHz 4GB × 2枚 = 8GB
ストレージ: SSD 256GB(BIOSTAR S120-256GB)
モニター : BenQ EW3270U(31.5インチ 4Kモニタ )
グラフィックボード: Palit GeForce® GTX 1070 Ti デュアル
PC電源 : FSP社製 ATX500W電源

チェックを回避するインストール方法

Windows 11 をダウンロードする」の「Windows 11 ディスク イメージ (ISO) をダウンロードする」でUSBメモリにインストーラーをダウンロードしました。

BIOSのブートオプションを変更し、USBから起動させます。

Windows11インストール

途中まではインストールが進みますが、以下のチェックがかかりインストールが中断します。

このPCでは Windows11 を実行できません

ShiftとF10キーを同時に押してコマンドプロンプトを起動し、regedit.exe と入力しEnterを押します。

コマンドプロンプトからレジストリエディターを起動

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup を右クリックし、「新規」-「キー」メニューにて「LabConfig」キーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup にキーを追加
「LabConfig」キーを追加

LabConfig に値を追加します。

空欄部を右クリックし「新規」-「DWORD(32ビット)値」で追加できます。

LabConfig に値を追加

値の名前を「BypassTPMCheck」にします。

作成した値「BypassTPMCheck」を選択し、リターンキー(もしくはダブルクリック)で値を1に設定します。

BypassTPMCheck に 1 を設定

同様に「BypassSecureBootCheck」という値を追加し、1を設定します。

BypassSecureBootCheck に 1 を設定

レジストリエディタ、コマンドプロンプトを閉じて、Windowsセットアップにて1つ前のステップに戻します。

「このPCではWindows11を実行できません」から1つ前に戻す

「次へ」を選択し、インストールを続けます。

「次へ」でWindowsセットアップを続行

チェックがかからず、「このPCではWindows11を実行できません」が出なくなりました。

この後は通常のWindowsセットアップの手順です。

Windows セットアップ続行

Windows11が起動しました。嬉しいですね。

Windows11起動

Windows Update も問題なくできました。

Windows Update 成功

ファイナルファンタジーXVベンチマークの結果

動作確認として、少し負荷の高いゲームを動かしてみました。

グラボのドライバはnVIDIAよりダウンロードして適用しました。

nVIDIAドライバ

以下、FFXVベンチマークの結果です。

高品質 3840×2160(4K)

3179(普通)

FINAL FANTASY XV BENCHMARK

標準品質 1920×1080(フルHD)

5650(やや快適)

FINAL FANTASY XV BENCHMARK

ちなみに、GPUスケジューリングは最初からONになっていました。

「ハードウェアアクセラレーションによるGPUスケジューリング」は既定値がON

Windows10との比較です。Windows10の結果とほとんど変わりありません。

OS Windows11 Win11 Windows10
GPUスケジューリングONOFF OFF
M/B(メモリ) M3A78-EM(DDR2 8GB)
解像度\CPU Phenom1100
高品質 3840×2160 31793159 3172
標準品質 1920×1080 56505638 5870
FFXVベンチマーク Windows11とWindows10での比較

まとめ

古くて Windows 11 のシステム要件を満たしていないPCも、レジストリをいじることであっさりWindows11をインストールすることができました。

FFXVのベンチマークを動かした程度ですが、今のところ何の制限も制約も無く使えています。

今後何か問題が生じた際は報告します。

Windows11が使えるなら、まだまだ新しいPCを買う必要は無さそうです。

SDGs的にも捨てずに長く使った方が良いですよね?

ただし、CPUの脆弱性である Spectre と Meltdown を排除するために設けた要件なので、これを無視して Windows11 を使う、ということは、 Spectre と Meltdown を突かれてデータが抜かれるリスクは残る、ということです。

それは古いCPUを使い続ける以上、どんなOSを使っていても残るリスクですね。

Spectre と Meltdown の脆弱性を利用したウィルスってあまり聞きませんが、ウィルスに感染しないように気を付けましょう。

投機的実行に関する脆弱性「Meltdown」と「Spectre」について解説
数日間にわたってIntel製プロセッサの重大な脆弱性に関する噂が流布していましたが、2018年1月3日に公式発表があり、脆弱性「Meltdown」と「Spectre」の影響がどの程度のものか明らかになりました。要約すると、Meltdownと...

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